2007年にデビュー・アルバム「Place No Reliance」でギリシャのインダストリアル・シーンから颯爽と現れたDark-ElectroユニットVirgins O.R Pigeonsが、約6年というインターバルを空けて、最新アルバム「Gotta Get Mad」をAlfa Matrixよりリリースした★ まず、ヴィジュアル面での変貌にも驚かされたが、サウンド面でも大きなシフト・チェンジが行われている。 オープニング・トラック「Gotta Get Mad」では、既存の凶暴なDark-ElectroサウンドでVirgins O.R Pigeons健在なりという印象を受けたが、Industrial-Rockテイストの「Enemy Ghost」あたりでメロディ重視のサウンド・メイクへ移行したのかなと思わせる程度。 まだまだ、このあたりでは大きなシフト・チェンジとはいかない。 しかし、4曲目「Done With You」でリスナーはその衝撃に打ちのめされるはずだ。 煌びやかなシンセ・サウンドによるFuture-Popサウンドと、爽やかなPierrotのボーカルという、凡そVirgins O.R Pigeonsというサウンドからは想像も出来なかったポップな一面が一気に開花!! 先行シングルとなった「Bleed to Lead (I Give Up)」も聴いた時には、Virgins O.R Pigeonsサウンドの変化に気づいてるはずなのだが、それ以上のインパクトを与えるトラック「Done With You」☆ こうして、最新アルバム「Gotta Get Mad」を見てみると、実にバラエティにとんだ内容であることが分かる。 と同時に、サウンド・スタイルという点では、一貫性は乏しく、まだ様々な方向性を模索中の作品なのかもしれない。 ただし、1曲1曲のクオリティは実に高く、捲土重来を果たしたGreece Dark-ElectroユニットVirgins O.R Pigeonsの名をインダストリアル界にプロパガンダするには十二分の力作と言えよう。 Dark-Electro/Industrial-Rock/Future-Popと様々な色のトラックを堪能出来るVirgins O.R Pigeons復活作「Gotta Get Mad」、要チェック!!
Pierrot (Lead vocals and programming) EL (Keyboards and back vocals) Miyuki (Drums and programming)
Virgins O.R Pigeons「Gotta Get Mad」 ★★★☆☆(★・・・5点満点)
01. Gotta get mad 04:29 02. Time to die 04:18 03. Enemy ghost 04:30 04. Done with you 04:37(My Favourite Song) 05. Full of nothing 03:41 06. Versus Christus 04:51 07. Bleed to lead (I give up) 03:50 08. Bordello 03:27 09. Born in sin 10. In my head 04:41 11. Bio psycho social 05:02